迷走する両立支援ーいま、子どもをもって働くということ 萩原久美子著

迷走する両立支援―いま、子どもをもって働くということ

 今月、来月と週末ほとんど研修通い。私の資格の職域を広げるためで、最後には試験もある。土・日の丸二日家を空けて、また週の最初から仕事があると家の中が大変なことになってしまう。
 家にこもるのは苦手だけど、家の中がぐちゃぐちゃになるのもすんごいストレス!ま、仕事が無くて暇だから、家の中がピカピカと言うとそうでもないんだけど…(空き時間があるとすぐに遊びに行ってしまうし…ははは)
 
 毎月、何回か勉強会などで夜に外出する。この夜の外出「娘の預け先」段取りが大変。今のところ4段階で預け先は確保しているものの、たまに相手先の都合がすべてバツのときもあったり、時間帯、娘の習い事、翌日の段取り…、などを考えつつ段どる。
とにかく私が動くときはまず「預け先の確保」。やれやれぇ。 

 夫も出張が多く、あらかじめ娘の世話のため早く帰ってきてもらうように頼んでおいても、急に仕事が入ったりすると、いくら先約でも反故にされてしまう。

 「協力」ではなく「自分の問題」として娘のことを考えてくれるが、現実は夫の都合が優先されてしまう。う…ん、これって…。

 でも、今までいろんな方にお世話してもらったおかげで、娘は人見知りはしないし、すぐに打ち解けることができる。(これは素直に才能だと思うが親ばか?)
 娘の意外な(というか私が気づかなかった)ところや、良いところも教えてもらえることは本当にありがたい。
 一人娘で親と向かい合うだけでなく、娘の成長を一緒に喜んでくれる人がたくさん居ることは心強い。


 今まで山ほど「家庭と仕事の両立」に関する本は読んだけど、この本はかなり硬派。たくさんのデータの収集やインタビューにも著者の「思い」が感じられる。

 だけど読めば読むほど、ため息がでる。常に違和感を抱きながら、眉間に皺を寄せて、目の前のことを片付けていく日々。
 自分の大切な「家族」と一緒に暮らし、自分の望む「仕事」をする。
 こんなシンプルな希望がこんなに大変だなんて。

 それでも、ここまでなんとかやってきたし、これからもやっていく。
 ぶつぶつ言いながらも、今が楽しいし。

 ただ、いつまで経っても変わらない「この問題」の大きさと深さに「めまい」がするのは私だけではないと思うんだけど。