「ダンナの稼ぎで本を買う」

 基本的に今が楽しい。仕事も家庭もちゃんとがんばっている。と、思っている。…思っていた。
 先日、仕事の勉強会でメンバー(男性)からふと言われた一言。
「ダンナの稼ぎで本を買ってるもんなぁ」日頃、仕事関連の本は惜しまずに買っている。去年の秋に受けた試験のためにも、興味のある本はほとんど買い込んだ。で、言われた一言がこれ。
 そっかー。確かに稼ぎは夫のほうが多い。現実に「食べさせていただいている」状態。私がどれだけがんばって仕事をしていても、周りの人は「仕事をしているつもりのお気楽主婦」としか見てくれないのね。
 この一言にも「ムカついた」けど、それ以上に落ち込んだのは自分の態度。そのときにちゃんと抗議すればよかったのに、「ははは、またぁ…ムカつくこと言ってぇ」と軽く流してしまった。。。。悔しい。きちんと自分の考えを主張できなくて、中途半端な対応をしてしまった自分に腹が立つし、情けない。
 それからずっとこの一言が引っかかっている。またその後に、同じ仕事をしている先輩からも真顔で「ほんまのことやん」と言われて再び落ち込む…。
 
 こんな私でも信頼して顧問料を払ってくださるお客様がいる。どこかの組織に雇用される働き方より、自分で仕事を、時間をコントロールできる仕事を選んだ。
 そして、スタートから7年目、少しずつ自分のしたかった仕事も出来るようになってきた。「だいたい3年がんばれば、食えるようになる」どんな仕事でもそうかもしれない。私はまだ「食えて」はいないが、ここまでくるのに2倍の時間がかかった。人が3年かかってできることを、私には倍の6年の時間が「必要」だったんだ。
 遅かったかもしれないが、無駄な時間ではない。時間がかかったことで、逃したこともたくさんあったけど、今ちゃんと自分の行きたい方向に進んでいる、と自信を持って言える。
そう思ったとき、力が抜けた。女性である自分、家庭を持って働くと言うこと。他の人と比べてどうこうではなく、自分が「やりたい」と思って選んだ生き方。
 こんな一言で動揺する小さい自分。でもこれも「私」の一部。大事にしていこう。

 最近「よくがんばってるよね〜」と褒めていただくことが多かったので、ちょっと調子に乗っていたかも。(打たれ弱くなったか?)
 出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない。
 ってなことで、ふたたび気をとりなおす。ふぅ。

 久々に聞きなおした山下達郎。やっぱりいいなぁ。
FOR YOU (フォー・ユー)