イヴ・サンローラン

 あまりのたくさんの満開の桜を見ているとくらくらすることがある。桜の木下には死体が埋まっている、って信じてしまう。
 それぐらいあまりある才能は狂気と紙一重。彼はこの仕事をしていなかったら、内気で神経質なただのゲイの青年だっただろう。
 映画のなかで出てくるほんとうに美しい衣装はピエール・ベルジュ-イヴ・サンローラン財団所有の貴重な作品。見ごたえあり。
 サンローランを演じている俳優は繊細で神経質で偏屈な主人公を見事に体現していた。で、「どっかでみたなぁ…」と思っていたら、大好きなオゾン監督の「婚約者の友人」に出ていたピエール・ニネだった。「婚約者の友人」の彼も屈折した役柄だったけど、オゾン監督が起用する俳優らしくめっちゃキレイ!(オゾン好み!うふっ)サンローラン役ではトレードマークのメガネをかけているので、彼の美しさが隠されているが、頭の先から爪の先まで美しい〜。「婚約者の友人」で裸で泳ぐシーンがあるのだが、池からあがってきた彼の上半身のキラキラ具合ときたら!(よだれが…)
 ちと横道に逸れてしまったけど、男の嫉妬や見栄とか美しくないものが混ざっていてこそ、こういう良い映画になる。
 そういえば、「ベニスに死す」に出ていた少年の透明感がそのまま成長したらピエール・ニネみたくなるのかなぁ、と思った。

1時間ぐらい待ったかな

 久しぶりに東京へ行った。一昨年に通った講座の主催団体の5周年記念。この講座については苦い思いもあるので参加を迷ったけど、登壇する先生方のお話が面白そうだったので行くことにした。
 朝6時にタクシーに乗り、御茶ノ水の会場へ着いたのが9時過ぎ。
セミナーは10時から16時半ぐらいまでで予想を上回る面白い内容だった。満足しつつ、早く帰りたかったので(20時からの大河ドラマと21時からの松潤ドラマを毎週楽しみにしているのよ)終わってすぐ東京駅に駆けつけたのに新幹線がまったく動いてないっ!「静岡と掛川の間で停電があり、今のところ復帰のメドがたっておりません。」だって。で、何回も放送していたなかの言葉がえらいひっかかってしまった。
 「。。。。今しばらくお待ちください。」今しばらくってどのくらいやねん!?って1人でつっこんでしまう。
 乗客は改札の中でぐだぐだしながら待っている。地べたに座り込む子やスーツーケースに腰掛ける人、老若男女、いろんな人がいていろんなお国の言葉(方言ね)が聞こえる。私は高いヒールのブーツを履いていたのに立ったまま。ひー、足痛いがな。
 また放送「。。。。今しばらくお待ちください。」この状態が続いて、約2時間。やっとやっと放送が「お待たせいたしました」に変わった。お腹が空いていたせいか、普通なら買わない「とんかつ弁当」を胸焼けしながら食べる。やれやれで、戻ってこれたのは当初の予定より2時間以上遅れていて、ドラマはオンタイムで見られなかった。ぐすん。
 そういえば、地下鉄でも発車までの時間に「今しばらくお待ちください」って使ってたような気がする。それぞれどのくらいの時間を想定して使っているのかしら。。。それにしても疲れた日曜日〜だった。
 

あしたはどっちだ、寺山修司

 「書を捨てよ町に出よう」の本のタイトルに惹かれてこの著者の名前だけは覚えていた。
 「体制に迎合しない異端児」「時代を挑発していく異端のマルチクリエーター」ふむふむ。
 「すごい」「過激な」…。いろんな形容詞があって、その意味を知りたくて出町座へ。
 ドキュメンタリーなのでいろんな関係者にインタビューしていくのだが、なんだかつまらんのよね。
 劇団「天井桟敷」の元団員や仲間、元妻の答が響かないのはなぜだろう。

 タイトルどおり、ん十年映画を観ていて初めて寝てしまいました。それも2,3回、舟を漕いでしまった。すみません。
 ただ、壮大な市街劇「ノック」にはびっくりした。1975年4月19日土曜日、杉並区一帯を使って30ヶ所で30時間市街劇は続いた。
 これって今の「フラッシュモブ」ではないかー!と思っていたら、宣伝チラシにも同じ事が書いてあったわ。

 一番かっこいいのは映画の宣伝チラシ!でした。

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

 
 

今年で6歳。ぽんずと申します。

 はじめは猛反対した私。結局実力行使されて5年前に我が家の家族になりました。
 最初は毛だらけの洗濯物をふらふらになりながらコロコロしてました。最近は慣れたものでそんなに気にならなくなったけど。
 老年の夢は「猫と二人で暮らすこと」だったのに、「ぽんちゃんと猫と三人で暮らすこと」に変更しました。
 できるだけ長生きしてね、ぽんちゃん。
 

少女ファニーと運命の旅

 久しぶりに仕事の合間に映画が観られた!ユダヤ人の子どもたちが戦時下に自分たちだけでスイスに逃げたお話。
 5歳か6歳ぐらいの女の子の話すフランス語がとてもとても可愛かった。

デトロイト

 久しぶりのシネコン&レイトショー。内容もあってか、帰ったら身体がボゲーとだるかった(最近大きくなったせいもあるな)。スパイク・リーの映画の作りとかと違う、しんとした静かさと重さを感じた。1967年に起きたデトロイトの暴動を題材にした実録サスペンスとある。キャサリン・ビグロー監督は初めてみた。やっぱり「ハート・ロッカー」は見なければ。

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マンチェスター・バイ・ザ・シー

 FaceBookに「マンハッタン・バイ・ザ・シー」と書き込んでしまい、大恥。笑。マット・デイモンがプロデュースしたし、主人公のケイシー・アフレックアカデミー賞主演男優賞を取ったし、行ってみました。んーーー。暗かった。感想がないのが感想かしら。